クルーズの旅行会社奮闘記

今までにないレジャー、クルーズを専門とする旅行会社代表のクルーズへの情熱、 クルーズの魅力、ちょっとプライベートを伝えるブログ

2008年10月

QE2乗船レポート2 OCT.115

d08366b2.jpgDATES WITH ROYALTY
5:30AM起床。1日が25時間なのでいつものサイクルで寝て起きると自然と1時間早く起きることになるのです。まずは日課の仕事メールチェックのため、コンピューターセンターへ。6時になるとその後も毎日通うことになった「パビリオン」へ行き、軽い朝食をいただきます。そして恒例のQM2チェック。ちゃんと並走しております。そして毎朝7時になるとQM2が動き出すのです。写真がそのパビリオンという場所なのですが、後方のプールデッキにある小さなスペース。クロワッサン、チーズ、ハム、フルーツの軽食がいただけます。この小さなスペースがとても居心地がよく気に入ってしまいました。8時になると、メインダイニングでまた朝食。ストロベリーパンケーキを注文する。9:30からは、日本人アテンダントの吉田あやこさんの船内説明ツアーに参加。貴重なお話が聞けた。過去乗船した著名人の写真が誇らしげ。この頃から妻の調子が悪くなる。
ピッチングが治まらない。この縦揺れというものはどうしようもない。最新鋭クルーズ船でも同様。大洋の真ん中に出てきてしまったわけだからQE2は逃げ場所がない。それでも船足が速いからまだましなほうだと思う。去年のボイジャーオブザシーズは一時ひどかった。波にもてあそばれていた。全然前に進んでいない感じがした。
外は肌寒く曇り空が広がっているが、船内は暖かく、キャビンのお湯の出も好調、いたって快適。夕方タラソテラピーへ。温かいお湯、私にはお風呂代わりだ。お湯がしょっぱい。そういうエステ効果を狙っているのか、海水なだけなのかは不明。15ドル
サウナでカナダの男性と談笑。サウナでは男同士は90%の確立で
他人でも話をする。これホント。夜はブラックアンドホワイトのフォーマル。今日から毎日フォーマルが続く。少々苦痛。
ディナーのテーブルメイト、今日もマイケル氏のギャグが冴え渡る。今日は前菜にキャビア&サーモン、アスパラガスのスープ、平目のソテーをいただく。最近、クルーズ船ではチップの手渡しは少なくなった。QE2もしかり。そのせいかサービスもどこかドライに感じることが多くなった。よりよい思い出を残せるのなら、チップ手渡しを復活してもいいとさえ思う。時代が変わってしまった。
QE2が船内でもっとも輝きを見せる時間・場所。それはディナーの後、チャートルームあたりではないだろうか。実に落ち着く。
たしか最後の改装は巨費を投じられている記憶がある。船は古くなると「この部分は無理だなぁ」と修繕をあきらめてしまう箇所が所々に出てくるのだが、それが見当たらない。妥協なく保たれているのは立派。ちなみにNCLノルウェーは私の乗船した99年当時、今のQE2と同じような船齢であったが、当時のキュナードとNCLの差か、あきらめ=妥協していた箇所が見られた。キャビンの通路の天井はスプリンクラーの配管がむき出しだった。QE2のオリジナルはどうだったのだろう?

QE2乗船レポート1 OCT.105

d15f2065.JPGTHE LAST WESTBOUND TRANSATLANTIC

最近船に乗るとき、いつも悔いることがあります。それはまだまだ現役で忙しい身であるがゆえ、入念に準備をしたり、船旅への創造を膨らませながら乗船の日を迎える余裕がないこと。今回もロンドンへ向かう飛行機に乗る直前までのバタバタ。しかし10/9はやってきて、NY行きの飛行機の時間はやってきて、ロンドン行きに
乗り継いで、サウザンプトン港へ。頭では納得していないのだけど、体はここにいるという感じ。とてももったいない気がしています。
10/10サウザンプトンは、好天に恵まれ、QE2最後の西行き大西洋横断にふさわしい天気となりました。
大西洋横断7日間。当然無寄港。いくら船好きの私でも飽きたりしないだろうか?とにかく経験がない。でもこのコースを40年800回以上も走ってきたQE2に乗るわけで、その全てをこの船に委ねればいいと思っています。
17時出港。QM2が我々のQE2に従って出港する。図体はQM2の方がデカいが、妹である。姉さんに従ってる感じがする。
思えば7日間の間、QM2は色んなことをやって我々を楽しませてくれた。ポッド式で360度回転するスクリューを始め、言わばハイテク満載のスーパーカーのようなもの。何でもできるわけだ。QE2はといえば、クラシックカーの走りと言おうか。老練ながらも
ハイパワーエンジンを搭載する彼女は、手馴れた感じでタグボートに引っ張り出され、自らのエンジンを加速させ大西洋へ出てゆく。
写真は初日のディナーテーブル。あえて大きな外国人のテーブルへ放り込んでもらうようリクエストしておいた。
英国の初老のご夫婦、同じく英国の母と娘さん、我々の6名。
きりっと冷えたロゼをやりつつ、メインディッシュにサーロインステーキを注文。こういうグリルものを注文すると、まずとても熱くしたお皿のみをテーブルに置く。その後シルバーのプレートに人数分のステーキ・つけあわせを載せて、それをお客の前で取り分けてくれる。これはキュナードというよりQE2のサービスであろう。

"THE LAST WESTBOUND TRANSATLANTIC"
それはこの日のために作られたメニューの表紙の文字。
QE2は、いつも春になったら日本に来てくれるものだと思っていた。でも今本当に終わるのだと実感する。今までのどんなクルーズとも全然違う空気が流れる。

食事の後、少し船内を歩いてみる。レイアウトが複雑怪奇。私にとっても非常に難しく、はずかしながら、どっちが前か後ろかわからなくなるときがある。あるエレベーターはこのフロアには行かない。あるエレベータはレストラン専用。ある階段を下りたらいつのまにかクルーのエリアに紛れ込んでしまった。
昔の船はなぜこんなレイアウトにしたのだろう?
でも、当時はこれがベストと思って作られたのだろうとも思う。

ロイヤルカリビアンとカーニバル考2

QE2から戻り、たまりにたまった仕事をさばくのに1週間、ようやく平常時に戻りました。
先日、カーニバルクルーズの代理店の方とお話しする機会がありました。ちょうど機を同じくして私もカーニバルのことを考えてたわけです。当社のウェブサイト、クルーズのエリアごとに毎シーズン掲載するクルーズを選択するのですが、ロイヤルカリビアンとカーニバルは、だいたいコースも期間も重なっているのです。で、ロイヤルカリビアン=ハワイのリゾートホテルのような=日本人にも合う 、 カーニバルクルーズ=動くラスベガスのような=日本人の求めるクルーズとは違う? という観点で総じてロイヤルカリビアンを掲載してきたのですが、そんな考えをした時からもう5年ぐらい経っているのですが、今、もう一度カーニバルのことをよく考えるべきでは?と思ったわけです。情報収集すると、カジュアル船ではけっこう食事がいける。そしてエンターティメントがすばらしい。部屋が広い。などなど、いい要素がけっこうあるのです。じゃぁ私の気にしているあのド派手な電飾ギラギラのインテリアはどうなんだ?と。肯定的に捉えるなら”個性”とも取れるわけですね。カーニバルは世界最大のクルーズ会社ではあるが、船型は特に世界最大を追うこともなく、また昨今スペシャリティレストラン(有料)が流行りですが、カーニバルはあまり有料のレストランは配置しません。でも味は、コストという制限がある中、けっこう研究しています。世界最大の船会社、つまり多くのアメリカ人に支持されるには、価格・内容等、相応の理由があるはず。今更だけど、今カーニバルを強く意識しています。来年のカリブ海クルーズ、カーニバルの数あるコースから面白いコースをチョイスしてみようと思っています。

QE2、大西洋の真っ只中にいます 25

10/14、QE2とQM2は大西洋を横断し、カナダのニューファンドランド島沖合いに
たどり着き、NYまであと1200キロというところまで来ました。
ここは、ちょうどタイタニックが悲劇にあった場所、慎重に航行願いたい。
速度は、24.6ノット。QM2との距離を常に1マイルに保ち、並走が続きます。
昨晩は、いろんなことがありました。
ベルリッツクルーズガイドブックの著者、ダグラスワード氏が乗船していて、
大変興味深いお話が聞けました。各船のレーティングをつける方なので、
引退すると言えどもしっかりとチェックしていました。それでも昔、この船で
働いていたとのことで、ダグラス氏もその引退を惜しんでいました。
QE2は、ナイトシーンになると、よりいっそう輝きを増してきます。
この雰囲気は現代の船では醸し出すことはできません。
昨晩はキャプテン主催のパーティがクイーンズルームで行われ、このクルーズ最大
の盛り上がりを見せました。その後のディナーではメインディッシュに
シャトーブリアンが振舞われ、あらためてQE2の美食に感激しきりであります。
毎晩、ディナーのテーブルでは、日英の文化の違いについての幼稚な質問をすることが恒例と
なってきました。今日の質問は「日本では家では靴を脱ぐが英国では脱がないのか?」
大半の答えは、ぜったい脱がない。ごく一部の人だけが脱ぐとのこと。
この日も、イギリス人マイケル氏のギャグが炸裂。ほとんど暴走状態。
時にまじめに「QE2のなき後、君はお客さんにどの船を奨めるんだ?」との質問。
イギリス紳士のウィットにやられっぱなしであります。

QE2、大西洋の真っ只中にいます

10/10サウザンプトンを出港し、4日目の朝を迎えました。
ここまでの道のり、数え切れないほどのすばらしい光景に出会いました。
そしてそれは今も進行形であります。
サウザンプトンでは、QE2、QM2、P&Oのベンチュラ、アマデアが停泊。
午後5時、まずベンチュラが先に動き出します。
その後QM2がゆっくりと動き出し、QE2の後ろで待機します。
船内放送でも「まずベンチュラを先にやり、QM2は我々QE2に従います」とのこと。
ほどなく、QE2もタグボートに引っ張り出され、加速をつけて港を出てゆく、それにぴたりとQM2もついてきます。こんなふうにして、大西洋横断の旅ははじまりました。
ここまでの道のり、やや揺れが厳しいときもありました。
ピッチングがどうしてもおさまらない、それはQM2も同じ事象です。
2日目、QE2の右舷を並走するQM2,実に美しい様、この船にはオーラがあります。
3日目の朝、QM2は進路を大きく左へ振り、我々の航跡とクロスして今度は左舷側に位置します。左舷側のキャビンの方は大喜びでしょう。
QE2の食事、私の過去10数隻の経験の中でも、かなり素晴らしいです。
とてもパーソナル、とても丁寧なホスピタリティ。こんなサービスは現代のメガシップでは望めるはずもありません。朝はビュッフェではなく、メインダイニングに行きたくなります。それは、窓越しにゆっくりとQM2を眺めながら静かな落ち着いた空間で、メニューでチョイスしたものをゆったりといただきたいからです。
大西洋の波、けして易しくはありません。四方八方からの厳しい波に打ちのめされますが、細い船首がその波を切り裂いて、ある意味”攻めの航海”が続いています。
しかし、昨晩ディナーのテーブルで得た情報ですが、QM2に何かメカニカルトラブルがあり、QE2はそれに速度をあわせているとのこと。現在23.6ノットでの航海であります
船内は暖かく、明るく、キャビンのお湯の調整もよく、ぐっすり眠れるベッドが用意されています。船客はみな、遠いニューヨークへの夢を膨らませています。
QE2、その実像は、あまりにもエレガントで優美であり、比類なきグレートライナーであります。

いざ、QE2へ

5c1037fa.JPG今度の船旅こそ、余裕を持ってちゃんと荷造りをしようと思っていた。サウザンプトンからの乗船まであと6日、日本出発まであと5日。しかし結局いつものように何もできていない。今一番困るのは春夏の服か、秋冬の服か。ニューヨークはすでにかなり寒くコートも着ている人がいるという。でも今日の横浜は日中25度もあった。シャツは奥さんにいつもより丁寧にアイロンをあててもらってOK。カメラ、パソコンOK。毎日ジャグジーに入るため水着OK。成田−NY-LONDONの20時間強のフライト暇つぶしの本がいるなぁ。あ、NYのホテルとレンタカー、まだ予約してなかった。NYに着いたら、QE2とQM2の歴史的な出港をカメラに収める。これは私にとって大切なミッションである。
QE2。日本への初寄港から見続けてきた。世界最大客船の象徴だった。時が流れて、マイアミでQE2よりもはるかに大きいカーニバルと並んで停泊している光景にショックを受けた。バルセロナではMSCリリカの船上から優雅に出港するQE2を見守った。神戸のポートピアホテルで少し朝早く目覚めて外を見たら、朝陽を浴びて大阪へ入港するQE2を見た。いつまでも走り続けてくれるもんだと決め付けていた。現実問題、国際航海法(SOLAS)の規制が厳しくなり、QE2をそれに適合させるにはとてつもない費用がかかるらしい。どうやら10/16がQE2にとって最後のNYとなることはここまでくれば間違いなさそうだ。10/16は、QM2はブルックリンの新ターミナルに着く。QE2は、ベラザノブリッジを通過、自由の女神の前をとおり、マンハッタンの慣れ親しんだターミナルを使う。
お膳立ては揃った。本当にQE2終焉の時が近づきつつある。
*写真は2007年横浜にて
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