クルーズの旅行会社奮闘記

今までにないレジャー、クルーズを専門とする旅行会社代表のクルーズへの情熱、 クルーズの魅力、ちょっとプライベートを伝えるブログ

2008年11月

QE2乗船レポート5 OCT.155

a663bb0a.jpgこのQE2大西洋横断のブログは、業界の方も多数読んでいただいてるようで、大変驚いてます。楽しんでいただければ幸いです。

10月15日
QE2は、カナダのハリファックス沖を通過、ニューヨークへはQE2の快速を持ってすれば余裕の距離。海は驚くほど静か、べたなぎの海と空はモノトーン。そのシルバーの海をQE2はすべるように航行してゆく。連日の高速航行が続いたが、この日はある意味”クルージング”状態だ。
今日は買い忘れがないかブックショップへと行く。また数冊の本を買い求める。ランチはリドで。この日の日本食はとんかつ&すしと聞いて注文。久しぶりの日本食、やっぱりうれしいもの。
最終日、悲しくも時間はどんどん過ぎてゆく。陸はまったく見えず、遠くに貨物船らしき船が1隻だけ見える。
4:30PM、タンデム走行最高のサプライズが訪れる。
QE2,QM2は、その距離600ヤードとこの航海中もっとも接近する。こちらからは、QM2のボートデッキに人が鈴なりになっているのが、はっきりと見てとれる。当り前なのだが我々は美しいQE2の航行姿を見ることができない。彼らは本当に幸せである。
お互いが汽笛を鳴らしあい、ニューヨークへの残りの航海の無事を祈る。その度にお互いの船の船客から大きな歓声が上がる。
QM2は、船首から発生する白波がきれいに後方へ流れてゆく。
姉妹船のない船、QM2。今では珍しいが昔はほとんどがオンリーワンだった。ただ、船の容姿はずいぶんと変わった。シアーが効いて船体に丸窓が何階層にも並び、その上にボートが並ぶのがオールドスタイル。最近の船はキャビンを極力上層階に配置し、そのほとんどがバルコニー付。QM2は黒塗りの主船体部分だけでも相当な高さがあり、その部分、つまりボートデッキの下にも3階層にわたりバルコニー付キャビンが配置されている。海洋条件の厳しい大西洋を主要航路としながらも、現代のニーズを取り入れた設計がなされている。ただ、ハウス部分にバルコニーキャビンを積み上げすぎて、煙突とマストが極端に短く均整を損なっている感がある。それでも船首、船尾部分のデザインは、かなり贅沢な造りをしている。
19:30最後のディナーへ。フィリピン人のキャビンスチュワーデスにも最後の挨拶。ディナーの前にクリスタルバーへ立ち寄る。今日はここは大盛況。ピアノの音がかき消されるほどに会話が弾んでいる。
20:30モーレタニアレストラン。我々のテーブルはウェイター、アシスタントウェイター、そしてワインソムリエがサーブする。この日はマイケル氏から我々テーブルメイトへシャンペンのサービス。陽気だけど気配りの人だ。すでにリタイアしているが、現役時代は30人近くの従業員を抱える会社を経営していて、とても多忙だったらしい。「従業員が30人いれば、毎日30個のトラブルがあるものさ」と言っていた。この日、メインディッシュにストリップローインステーキを選んだが、熱した皿をまずテーブルに置き、シルバーのプレートから船客一人ずつに肉と取り合わせの野菜が盛り付けられる。オールドスタイルのサービス。いいじゃないか、オールドスタイルで。終わってみれば、味、サービスともに素晴らしいディナーであった。テーブルの皆さんは、下船後NYに滞在したり、その後ワシントンやチャールストンへ行きドライブを楽しむ人もいる。我々のつたない英語にもつきあってくださり、おかげで楽しく過ごさせていただいた。
今回の大西洋横断、毎晩ディナーのメニューはカラーの立派な特別版が製作されていて、表紙を毎日懐かしい写真が飾っている。1982年フォークランド紛争へ駆り出された時の姿、進水式の貴重な写真、ちょっとなつかしいQE2のロゴ、そして今夜は1972年に初めてNYに入港したときの写真。TIME TO SAY GOODBYEの言葉を添えて。このメモリアルな船旅をキュナードは目一杯のサービスで盛り上げてくれた。
明日のスケジュールが発表された。
4:00AM ベラザノブリッジ通過。QM2が先を行く。
4:20AM QM2はブルックリンターミナルへ向かう。
4:30AM QE2、自由の女神を通過
6:00AM QE2、マンハッタン、ピア88へ入港。

QE2乗船レポート4 OCT.145

af97da27.jpg6:00AM起床。ランドリーに洗濯物を入れて、恒例のパビリオンへ。パビリオンは、後部プールデッキにあるが、朝方はいつもデッキがぬれている。この時間帯、どんどん夜が明けてゆく。
QE2のクロワッサンが気に入っている。ほのかに甘い。
4日目ともなると、この場所に常連組ができつつある。妻は、ここ数日の揺れでかなりダウンしているが、なんとかのそのそと起きてきた。たしかに、全体の80%以上は体に揺れを感じている状態だ。
7:00AM、またしてもサプライズ。ちょうどボートデッキを散歩していたとき、我々のQE2が減速しているのを感じる。すると左舷側のQM2が加速し始め、QE2のかなり近い位置、前方を横切ってゆく。この凄い光景を船首部分でしっかりと見た。言葉では全然伝えられない興奮、その光景を目の当たりにした人は、みな驚いていた。QM2は、右舷前方に着くと減速、車のノックダウンのような状態なのか、QM2が一時激しく縦揺れを起こす。この我々へのパフォーマンスのおかげで、QM2の船客は全員起きてしまったのではないだろうか?
毎朝、7時に何かが起きる。明日に期待。
ランドリーに行き、洗濯機から乾燥機へ入れなおす。選択をしている人はほとんどが男性。英国では選択は男の役目?
本を読んだり談笑したり、生活感のある場所。その隣がとてもわかりにくい花屋さんになっている。
朝食はモーレタニア。今日もQM2を見ながら。昨日より並走距離が近い気がする。アテンダントの吉田さんによると1マイル程度とのこと。モーレタニアを後にしてリドへ行き、お味噌汁だけいただく。味がやや薄い、それでもこの味にほっとする。食後はデッキを散歩、これがかなりの距離となりいい運動になる。ライブラリへ毎日通う。今日はヨーロッパのフェリーという本にはまってしまった。これがフェリーか?というほど内装がすばらしい。
ヨーロッパ・フェリーの旅、おもしろいかも。
向かいのショップで本を数冊買い求める。SSノルウェーの写真集とベルリッツのクルーズガイド2009。すると、レジの女性が、著者ダグラスワード氏が乗船していて午後に講演があるとのこと。少し顔を出してみよう。
お昼のランチ、モーレタニアでスパゲッティとビール。スパゲッティは麺がすでにゆでてあるものを暖めなおした感じで、全然アルデンテではない。まぁしょうがないか。
4:00PM、チャートルームでダグラスワードさんを囲んでの船好きのミーティングに参加。そこには1969年の処女航海に乗られたおじいさん、70年代に乗船経験がある方数名、その他参加者もほとんどがイギリス人で、船に関する知識の高さに驚く。質問コーナーでのダグラス氏とのやりとりはとても参考になり、新たな知識も得た。一言で言うなら、ライナーとしてのQE2に魅力を感じており、キュナードが米国カーニバルの傘下だろうが、QE2は英国の船であるとの意識がとても強い。
ミーティング終わりに、ダグラス氏と名刺交換、著書へ丁寧なサインもいただいた。皆の前では聞けなかった質問を投げてみたところ、非常に明快に答えていただいた。
今夜はモーレタニアレストランの船客のキャプテン主催のパーティーがクイーンズルームで行われた、
一組ずつ、女性がキャプテンに船客の名前を伝えると、キャプテンと握手し写真に納まる。40代かと思しき若いキャプテン。誰かに似ているなぁと思っていたら、クリントイーストウッドのトゥルークライムという映画に出てくる、ちょっと2枚目のいやなやつに似ていた。
クイーンズルームでは、アテンダントの吉田さんと談笑。もう18年QE2に携わっているとのこと。
下世話な話、私はキャプテン主催のパーティーが好きだ。なぜならタダ酒が飲めるからだ。。。
パーティーからディナーへ。メインディッシュのシャトーブリアンは、旨みが凝縮している。ソムリエに選んでもらったボルドーの赤とレアに焼いてもらったシャトーブリアンの血の味が妙にマッチしている気がする。ワインも肉もわからない私だが、美味しいことは確かだ。
毎晩、ディナーのテーブルでは、日英の文化の違いについて幼稚な質問をすることが恒例となってきた。今日の質問は「日本では家では靴を脱ぐが英国では脱がないのか?」。大半の答えは、ぜったい脱がない。ごく一部の人だけが脱ぐとのこと。この日も、イギリス人マイケル氏のは舌好調。時に真面目な顔で、「QE2のなき後、君はお客さんにどの船を奨めるんだ?」との質問。
おかげで充実した時間を過ごさせていただいてる。

QE2乗船レポート3 OCT.125

338411ef.JPGLAUNCHING A QUEEN

10/12
4:30AM起床。毎日起きる時間が早くなる。全部電気をつけて
元気に起きる私に、妻からの迷惑そうな厳しい視線。丸窓の外にはQM2がしっかりと見える。ちゃんとついてきてるなぁ。まずはコンピューターセンターでメールチェック。
6:00AM、恒例のパビリオンでアーリーモーニング。
雨が降り、黒く重い雲が立ち込め、白波も立っている。昨日よりも揺れが大きい。
7:00AM、QM2が大きく舵を左に切る。我々QE2の航跡とクロスしてQE2の左舷後方に着く。今日はQE2左舷側のお客さんへのサービスというわけか。
毎日、いつもQM2と並走。このすごい光景に慣れてしまっていいのだろうか。
8:00AMモーレタニアでの朝食、このダイニングは本当に落ち着く。朝は自由席。窓側が人気。QM2を見ながらフレンチトースト、エッグベネディクトをいただく。
この船は、ライブラリが楽しい。興味深い船関係の本がたくさんあり全然飽きない。向かいのショップには、これまたほしい本がたくさんあって困る。楽しいグッズも散りばめられている。鍵のかかったショーケースの中には先代QEの古いメニューなどが。これは売られているのだろうか?
お昼はリドビュッフェへ。もう食べてばかりだ。12時ごろは混み合って相席となり、英国の女性と同席。このQE2でNY到着後、そのままサウザンプトンへ乗り続けるとのこと。ゴールデンライオンパブでは英国のパブランチメニューがいただける。ビーフシチューというかドリアというか、それらはモーレタニアの厨房から運ばれてくる。最近の船が食のバリエーションを増やす傾向にあることに対抗した苦肉の策か?しかしこれがイギリス人船客に大変な人気。それにしても人が多いなぁと思ったら、皆テレビのF1日本グランプリに釘付け。開始早々、中島一貴がクルサードと接触、一同大拍手(ムカッ)フロントウィングが吹っ飛びピットイン、あーやってしまったか?それにしても、なぜだか毎日忙しい。いろいろ食べ、色んな所に行き、キャビンでだらだらとくつろぐ。毎日海の上で退屈かなぁという不安はまったく無用。むしろ、私には寄港地はいらないのか?とさえ思えるほどの順応性。
夜は今日もフォーマル指定。ディナーのメインディッシュに Whole Roast Capon とある。ケイポンって何だ? 注文するとグリルチキンであった。ちゃんとジューシーに焼きあがっていました。食後はコーヒーではなく紅茶。QE2は紅茶のほうが絶対においしい。
キャビンのテレビで地球儀上の位置をチェック。大西洋のど真ん中、かなり北周りの航路をとっている。それが最短なのだろう。
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