クルーズの旅行会社奮闘記

今までにないレジャー、クルーズを専門とする旅行会社代表のクルーズへの情熱、 クルーズの魅力、ちょっとプライベートを伝えるブログ

2010年11月

秋の欧州紀行5

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暗がりの中マデイラのホテルをチェックアウト、7時の飛行機でポルトガルのポルト経由でルクセンブルグへ14時着。マデイラは心地よい快晴だったが、ルクセンブルグは、雨。マデイラの天気は幻想で今は冬の入り口であることを実感しました。
ルクセンブルグからドイツのトリーアというドイツ最古の街までタクシーで移動、今日からリバークルーズが始まります。最近のリバークルーズ人気を受けて、しっかりとお客様へ説明できるよう、まず身をもって体験しようということであります。タクシーを走らせること40分でトリーアへ到着。しかし肝心の船がいない。。。まずい。非常にまずい。そこには別のリバークルーズ会社の全然違う船が停泊。タクシーの運転手が調べてくれると、目指す船はここから北へ5キロのコンツという街に停泊しているとのこと。再びタクシーで移動、そして目指す船は見えるも、なかなか船の横に着けられず苦戦。タクシーメーターがじゃんじゃん上がってゆくので、参ったなぁと思ってたら、運転手も察してか、メーターをストップして探してくれました。
ようやく船の停泊場所に到着、運転手にお礼を申し上げていると、船からスタッフが傘を持って出迎えてくれました。 なぜこんなに苦労したか?それは私のスケジュールの都合上、無理を言って途中の街から乗船させていただいたから。本来はこのリバークルーズはアムステルダムから出港するから、こんな苦労はしなくていいのです。しかもリバークルーズでは途中の寄港地の停泊場所は時々変わることもあるそうです。今日乗船する船の名前は「リバークイーン」。船社は米国のユニワールド社。今、私はスモールシップアライアンスという団体でスモールシップを取り扱う4社で小型船の魅力を伝える活動をしているのですが、その中の1社であるオーシャンドリーム社の代表堅田氏は、リバークルーズの草分け的存在。20年以上のキャリアがある方です。その堅田氏の配慮で今回のリバークルーズ視察が実現しました。
ホテルマネージャーのマリオ氏が迎えてくださり、早速キャビンへ案内、鮮やかな赤にびっくり。そして想像以上に部屋が広く快適。自身の全く知らない世界。「こんな世界があったんだぁ。」と驚くことしきり。
定員130名。やや寒い時期にもかかわらずほとんど満員状態。午後7時からダイニングでディナー。クルーズディレクターのリック氏(オランダ人)に色々と質問。
リバークルーズのクルーは8週間働いて2週間休む。大型船のように半年とか働きづめではないので、リフレッシュして船に戻ってくるので、いいサービスが提供できるとのこと。それはもっともなことであろう。ディナーをいただいていて、「ちょっと味が薄いかなぁ?」と。翌日聞いてみると船客の大半を占めるアメリカ、カナダ、オーストラリア船客の嗜好にあわせているとのこと。最初から濃い味にして塩を抜くのは無理だけど、薄味にしておいて、自身で塩コショウで調整するのは可能だから。
しかし、そもそもなぜ味が薄い?と感じたかというと、外国では総じて味が濃いから、そう思ったのであって、日本ではちょうどいいかもしれません。
船内を歩いてみましたが。パブリックスペースはダイニングとレストランの2ヶ所ですが、素晴らしい造り。かなり目指すグレードが高いと感じました。この船社のオーナーは高級なブティックホテルのチェーンも所有していることを知って、なるほどと納得。ユニワールドは数あるリバークルーズの中でも、かなりクオリティの高い船社のようです。

秋の欧州紀行1

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私の乗船したクルーズは、本来は西アフリカを回る31泊のロングクルーズ。私のみたった4泊で下船。キャプテン、ウェイター、ホテルマネージャー、クルーズセールスの紳士、キャプテンの美人奥さん、色んなお世話になった方の顔が浮かんできました。このあたたかみのあるサービスには誰しも魅了されるでしょう。
オレもガーナ、トーゴ、カメルーンと西アフリカまで乗り続けていたいなぁ。なんでオレだけ、こんな大西洋の孤島で降りなければならないのか。。。
未練タラタラでタクシーでホテルへ移動。チボリっていうのですが、20年前にリスボンへ行ったときに泊まったホテルと同じグループであることを思い出し、ちょっと懐かしくなりました。部屋でノートPCを繋ぐと溜まりに溜まったメールが。。
思いっきり泳げるほどの暑さなので、部屋に篭って作業とは残念。夕刻にはサガルビーの出港風景を撮影。実に美しい。何十年後、あの船に乗ったんだ、ときっと感慨深くなるはず。
撮影後は恒例の旅行会社訪問。ここマデイラではスペインのイベロが人気。この地域色が楽しい。ホテルへ戻り、仕事が片付いたのは深夜。明日の飛行機は朝7時。このままマデイラを去るのも残念なのでホテル近くの深夜まで開いてる店へ。魚介がたくさん入ったスープとポルトガルワイン。
せっかくここまで来たのに残念。果たしてもう一度来ることがあるだろうか?
そう思いつつ就寝。

秋の欧州紀行5

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厚い扉の錠が解かれブリッジへ潜入。この緊張感は半端ではない。ブリッジに入ったのは久しぶりだなぁ。(前回はおれんじ8か?)
この船の名前は、サガルビー。元ビスタフィヨルドと言ったほうが通りはいいだろうか?ノルウェージャンアメリカラインの客船として1973年就航、オスロとニューヨークを結んだ。その後キュナードへ移籍、船名カロニアとして活躍し現在に至る。現存する最後のグレートライナーではないだろうか。
キャプテン、フィリップレンテルが迎えてくれる。英国人キャプテンである彼は過去キュナードにも在籍しており、フォークランド紛争の時、QE2の一等航海士として兵士輸送の任についた経歴がある。フンシャル港の状況を丁寧に説明してくれる。「フンシャルの港は狭く、2隻しか接岸できない。すでにトムソンデスティニー(英国)が手前に停泊していて、我々は今その奥のフェリーが出てゆくのを待っているんだ。まもなくパイロットが乗り込んでくる。状況が整えばGOだ。」私と雑談をしながらも、穏かな口調で各位に指示を出す、それがとても印象的である。ブリッジにはおおよそ1973年建造の船には似つかわしくない最新機器が並んでいる。
私にはよくわからないが、レーダーは確かに凄い! 大きさを映し出すポイントを自由自在に変えられる。しかも昔のものに比べてとても鮮明。IPADのような感じがした。それにしてもこのような入港の忙しい時にここにいるのはとても気が引ける。それを察してか、キャプテンが「好きなだけここにいていただいてかまわない。フンシャルへのスリリングな入港も楽しんでいってください。」と。
それにしてもマデイラ、フンシャルの夜景は本当に美しい。ヨーロッパの人が太陽を求めてやってくる有数のリゾート地の華やかさを感じさせる。

秋の欧州紀行5

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ホテルマネージャーからキャビンに連絡が入る。
最上階のスイートキャビンエリアを通り、立ち入り禁止の乗員エリアへ。
厳重にロックされた厚い壁が立ちはだかります。

秋の欧州紀行5

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ようやく島影が見えてきました。それは大西洋に浮かぶポルトガル領マデイラ。
実はマデイラ着は明日の予定だったのですが、サウザンプトン出港直後の海域の天候が良くない為、そこは高速で走りぬけたため、1日早くマデイラに着きました。
現代の超システム化されたクルーズでは、なかなかありえないことです。
しかし1日早く着いたからってだれも怒る人はいません。みな延々と終日航海日を過ごしてきたので、島影が見えるとおもわずうれしくなるものです。
船はフンシャルに到着。明日の朝下船。さぁ、言葉は通じるだろうか?美味いポルトガルワインに出会えるだろうか?

秋の欧州紀行5

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日差しを求めて、英国人船客はデッキへと。読書をしたり、日光浴をしたり。彼らの日差しを求める気持ちはロンドンにいてよくわかりました。日中も曇り空が多く、この時期は午後4時半にはもう真っ暗。船に乗って南へ向かえばこんな素晴らしい天気に恵まれるわけですから。
カメラのモードをモノクロにして、ちょっと昔の船旅風に撮ってみました。

秋の欧州紀行5

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船はひたすら南下、今日は朝から快晴、気温もどんどん上昇。船客の顔も心なしか笑顔の人が多いように感じます。
この船は、かなり年齢層が高いのですが、先日私の住むマンションの方で既にリタイアされている方とお話しする機会があって、ご主人が「毎日、本当にヒマなんですよ。やることが全然ないんですよ。」と強調されてたことを思い出しました。
まだ経験していない私には想像できないのですが、できればリタイア後も楽しくやりたいなぁと思うものです。学生時代の友、仕事の友人など、そのまま続くということはなかなか難しいということでしょうか? まぁ、いろいろとありますわねぇ、人には。
ちなみにこの船の船客は、ご夫婦が大半ですが、シングルのご参加もとても多いのです。そして船にはダンスのホスト、ホステスがいてとても楽しめるようになっているのです。またカードのブリッジやその他の船内のイベントでいろんな人と交流できるようになっているのです。船は数千人が乗船するような大型船になればなるほど、他の船客と言葉を交わさなくなるものです。そして小さな船ほど人との距離感が近く、どこかアットホームな雰囲気があるので、自然といろんな人と話をするのです。日本船はそういう意味ではとてもいい大きさだと思います。
船に乗られたお客様に「何がいちばん楽しかったですか?」と尋ねると、「新しいお友達が出来た。」という答えを時々いただきます。どんなに素晴らしい船の設備や美しい寄港地を越えるほど、人との出会いにはパワーがあるのだと思っています。
極端な話、ボロ船でも飯マズ船でも、いい出会いがあれば結果最高の船旅になり得る可能性があります。
皆さんも、次の船旅で「すっごい面白い人」、「すっごい楽しい人」と出会う可能性がありますよ。

秋の欧州紀行5

0d8d62d0.jpg11/7 朝
「イギリスらしい朝食を頼みたい。」と、変なリクエストをしてみた。
「まかせてくれ。」といって持ってきたのは、モーニングステーキとフライドエッグ。
「朝からステーキ?」オレ
「そう、朝からステーキさ。 enjoy...」ウェイター
これがなかなか美味い。家でもやってみたくなる。

秋の欧州紀行5

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一生降り続く雨がないように、船が進めば穏かな海域に必ずたどり着きます。近年のクルーズはほぼ毎日のように寄港地が設定されるケースが増えていますが、船そのものを楽しむ時間が少ないと感じています。
終日航海日は、船そのものを楽しむ日であると同時に、24時間海の上を走る船の上に実を置く自身のあり様を楽しむ日でもあると思います。これが面白い!普段の精神状態とちょっと違う。不思議な夢を見て、その夢の中に「なんであいつが?」というヤツが出てきたりする。普段忙しい人ほど、脳の整理をしてくれてるようです。
終日航海日の自分という存在は、とても興味深いものです。

秋の欧州紀行1

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揺れた。昨晩サウザンプトンを出港してから今朝にかけてはかなり揺れた。
そういえば昔、関西から南九州へ行くフェリーは全部揺れた。はまゆう、るぴなす、せんぽーりあ、にちなん丸、さんふらわあ11、全部揺れた。これ以上吐くものはないというほど吐きたおした。(汚くて失礼!)それらに鍛えられたせいか、最近は船酔いはしなくなったが、今は揺れている時は踏ん張りながら歩くので腰痛に悩まされる。黒い雲で覆われた暗い朝、白波が立つケルト海。大西洋の海はずっと見ていると怖くなる時がある。さぞかし昔は苦労したことだろう。
ビュッフェレストラン、外の天気がウソのように明るくおいしそうな匂いが立ち込めていいる。焼きたてのクロワッサンとスクランブルエッグ、オレンジジュースに紅茶。それだけでも現代は豊かだとありがたくなる。
それにしても今日から3日間終日航海日が続く。ただひたすら天気の回復を願うばかり。
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