クルーズの旅行会社奮闘記

今までにないレジャー、クルーズを専門とする旅行会社代表のクルーズへの情熱、 クルーズの魅力、ちょっとプライベートを伝えるブログ

2011年08月

サガルビーで出会った人たち5

d1394c73.jpg横浜に戻り、いつもの生活が始まりました。ホーランドアメリカライン ザーンダムの来年神戸発着クルーズの発売が開始しましたが、”プレミアムクラスの日本発着”ということですでに多くの期待が寄せられています。希少なクルーズになる予感があります。
この22日間の欧州への旅は、たくさんの収穫をもたらしてくれました。
色んな切り口で振り返ってみようと思います。
8/4ドーバーから8/12レイキャビックへ、サガルビーで過ごした9日間、印象的な人との出会いがありました。
最初に取り上げたいのが、この写真の男。
Mr.Manoro、フィリピン人クルー。昨年11月サウザンプトンからマデイラへの旅で大変お世話になったメインダイニングの優秀なウェイターです。その時のクルーズでいちばん接点が多かったので印象も強く、「あいつ、いるかなぁ。」と思ってたら、
今回のクルーズ、初日のディナーテーブルに静かに現れました。
「Manoroは、日本人専任ウェイターなの?」と聞いたら、
「いや、そういうわけじゃないんですが。。。。」とちょっと照れくさそうな表情。
初日のディナーで、テーブル全員の食後の飲み物を頭にインプットして毎日サーブ
してくれます。下船日の最後の食事後、今回のクルーズ中のすべてのディナーメニューをまとめた封筒をさりげなく用意してくれていました。そして今時のクルーは自分のノートPCを持っていて、船が港に着くと、近くのインターネットが繋がる場所をさがして母国の家族などと楽しそうにやりとりしています。ディナーメニューの入っている封筒に"Thank you for cruising with SAGA RUBY"の言葉と彼のメールアドレスが記されていました。便利な時代になりました。この写真を彼にメール添付で送ってあげようと思います。彼はサガルビーというグレートシップで働いていることに誇りを持っています。今は、どのあたりを走っているのでしょうか。

8/22 24:005

3edf96e6.jpg横浜を出てからもう20日近くにもなります。昨日のオペラ座近くの日本食の店は
すごく不味かった、もうそろそろ帰りたいなぁ。でも明日帰りの飛行機に乗るんだと思うと、何かさびしいなぁ。またいつかパリに来れたらいいなぁ。いろいろ考えながらも荷物を整理しなければなりません。
朝7時半の列車でアムステルダムへ行き、そこから東京への長いフライトです。

8/22 19:005

16f2de72.jpgパリ、シャンゼリゼ通りから少し入ったところに、カンパニー・デュ・ポナンのパリオフィスがあります。4年前に訪れた以来です。現代ではEメールがあるので、国際間のやりとりもずいぶん便利になりましたが、やっぱり人は会って話をするというのが最良のコミュニケーション、これは国籍を問わずです。ミーティングでは、地震を経て今の日本の現状、当社の状況、今後の戦略など、予定外に私がリードする形でミーティングが進みました。こんなにも熱く語るつもりはなかったのですが。今後さらに強固な協力関係を継続してゆくことを確認しました。ミーティングのあとは近くのビストロのテラスでランチ。彼は仕事中だからか炭酸のミネラルウォーターで、私は昼からハイネケンを飲んで。仕事の話が終われば、ランチをしっかり楽しむ。
「Masaakiだけバカンスを過ごしたんだから、奥さんに何かおみやげを買わないとマズいんじゃないの?」
「そうなんだよねぇ。」
とかしゃべりながらガハハと笑って。(バカンスじゃないってば)
 いったんホテルに戻り、シャワーを浴びて、夕方ホテルからルーブル美術館まで歩いてみました。かなりの距離だけど、全然飽きない。すごく楽しい。美しく調和のとれた建物と道。世界の名だたるブランドが並ぶサントノーレ。ほんの少しだけのパリ観光、いつかゆっくりと訪れてみたいものです。

8/21 9:005

5832f9fb.jpgル・ポナンは、スペインのイビーサ島に到着。最後に出会った船はシルバーウインド。
一昨年、お客様と一緒にエジプトのポートサイドからシャムエルシェイク、ヨルダンのアカバ、サファーガへのクルーズで乗船して以来です。船尾のビュッフェレストラン、テラス席がなつかしい。
昼前、お世話になったクルーに別れを言って下船、バーテンダーのギルバートさんが大きな荷物を引っ張って、タクシーまで送ってくれ、がっちり握手して港を後にしました。

8/20 22:005

2b7c4c85.jpg写真真ん中の御大が今日の主役、84歳の誕生日。
長生きしてくださいよ。そしてまたどこかの海で洋上で会いましょう。

8/20 19:305

d21dce7e.jpgアイーダ・ヴィータ

8/20 15:005

7fe5a9b1.jpgマヨルカの美しい海

8/20 19:005

fc5734af.jpgマヨルカ島に到着。予想通りビッグシップが停泊していました。ノルウェージャンエピック、最新鋭ビッグシップです。
ル・ポナンが約1500トン、エピックが150000トン、実に100倍の大きさ、あらためてその大きさに驚きです。
このエピックの西地中海クルーズ、とても人気が高く、私もかなり手配に携わってるのですが、その船を目の当たりにすると
少し感慨深くなりました。自身、昨夏エピックのプレビュークルーズにご招待いただいて以来、肉眼で見ることが出来ました。
マヨルカにも思い出があります。もう10年ぐらい前になるでしょうか、MSCクルーズが初めての新造船「リリカ」が
就航したとき、ぜひ乗ってみたいと思い、勇んで乗船し、自身初のヨーロッパでのクルーズに出かけたとき、このマヨルカに
寄港しました。その時は、元サガフィヨルドのサガローズ、シーボーンレジェンドなどが波がきらめくマヨルカに
停泊していたのと今でも思い出します。
軽めの朝食を済ませてシャトルバスで街まで行き、散策してみます。MSCリリカの時は、前港チュニジアからマヨルカが
かなり揺れてマヨルカへの入港がかなり遅れました。そのとき一組日本からの女性お二人とご一緒し、夜はパルマ市内の
スペイン料理店に繰り出したのをおぼえています。今日、街を歩いていて、そのことをふと思い出して、
「あの店、今でもあるかなぁ? でも10年ぶりだし、もうわからないよなぁ。。。」と思っていたら、意外にも
簡単に見つかったのです。少し路地裏のわかりにくいところなのに。そして路地から表通りに出たところにロエベがあって。
一気に記憶がよみがえってきて、なつかしくなりました。
今日は、船のランチに絶対にもどらなければならないので12時のシャトルで船に戻りました。
今日のランチはスペイン料理、パエリアの日なのです。昨夜のカクテルパーティではハモンセラーノひとかたまりが出てきて
びっくり。そして食べ放題。本当に食べることに貪欲な船です。
パエリアとロゼワインのランチ、本当に美味しかった。
午後は、ヴァルデモッサへのオプショナルツアーに参加します。フランス人以外が私一人なのですが、ガイドさんが
私だけのために丁寧に英語で説明してくれます。
ここヴァルデモッサはショパンと深い関係があり、いまでもショパンフェスティバルが開かれます。ツアーの最後、
ショパンのピアノコンサートがあり、すばらしい演奏を聴くことが出来ました。どこからともなく現れたピアニストが
情熱的に、ときに静寂の中の旋律を奏でるすばらしい演奏、そして静かに去ってゆく、シンプルだけどすばらしいコンサート
でした。
午後6時出航のはずが、6時半にパイロットが乗船「いやいや、エピックの出航をやってたので。。。」って、この港は
パイロットは一人しかいないの?
午後7時、出航を試みるも強い風がル・ポナンを岸壁へ押し付けるので、なかなか離岸できません。
この船は前しかバウスラスター(横向きのスクリューみたいなもの)がないので、後部を話すことが出来ないのです。
そこで、後ろだけ綱をつなげた状態で、前のバウスラスターを使って前の部分を岸壁からはなし、かなり離れたところで後ろの綱を解いて、一気にエンジンの出力を上げて船を出す作戦に出ました。少し船体後部が岸壁のラバーではなくコンクリート部分に当たったようで、少し衝撃がありました。それこそエピックのような最新鋭船は360度、自由自在に任意の方向に進めることでしょう。このあたりが、個人所有のクルーザーなどと同じ動きをするので、クルーザーなど所有している方は、たぶんすごく共感するのではないでしょうか?
右手にドイツのクルーズ会社、アイーダを見ながら出航してゆきます。
話は変わりますが、このほど三菱重工長崎がカーニバルコーポレーションから2隻受注したという喜ばしいニュースをこの出張中に聞きました。その2隻はカーニバル傘下のアイーダ向けとのこと。アイーダの船って、船首に大胆な唇の絵が、船腹には大きな目がペインティングされているのが特徴なのですが、世界で最高の技術を誇る日本で造られるのですから、この奇抜なペインティングも見事になされることでしょう。
湾を出るとル・ポナンはいっせいに帆を揚げて風の力だけで進みます。
出航の忙しさが落ち着き、キャプテンとブリッジでグラスのシャンパンを飲みながら、インタビューをさせていただきました。

Q:大半がフランス人で少数のイングリッシュスピーキング、難しさはありますか?
A:いや、まったくありません。我々はイングリッシュスピーキングに限らず世界中からのお客様大歓迎です。フレンチスタイルを存分に楽しんでください。

Q:このクルーズはフランス近海やスペイン周遊、フランス人にとっては近すぎてつまらないということはないのでしょうか?
A:まず、フランス人、スペイン人、イタリア人といったラテン系は英語が苦手なのです。だから言葉の問題があるので、我々ポナンを支持していただいているということがあります。そして自国から出航できれば、わずらわしい飛行機の移動もないため、楽に乗船していただけます。
(つまり、日本のにっぽん丸のようなものなのでしょう。)

Q:キャプテンは日本のことを何か知っていますか?
A:いや、残念ながら行ったことがないので、よく知らないのです。でも私も船乗りですから、一度はこのル・ポナンで世界一周をしてみたいのです。
で、1500トンで世界一周? 
(すごい発想、船乗りの憧れなのですね。)
今日のディナーもこれまた絶品、魚介のスープ、フォアグラのサラダ、牛の生肉のタルタル、ユッケのようなものに生卵をまぜていただくというもの。フランス人もこんなものを食べるのか、と驚きました。お味は申し分なしです。
そして、今日は結局毎日ディナーをご一緒したカナダ人夫妻のご主人が84歳の誕生日、マムのシャンパンが気前よく振舞われ、派手なお祝いがありました。
同じテーブルのブラジル人夫妻、特にご主人は自分のことのようにうれしいようで上機嫌、ついにはシャンパンをみんなのデザートのシャーベットにぶっかけてしまいました。さすがラテンの国の方。
この奥様もすごく陽気で楽しい方。「Masaaki,あなた子供はいるの?」「だめじゃない、もっとがんばらなきゃ、hard push hard push !!」 もう圧倒されっぱなしです。
でも、ディナーの終わりがけ、私が明日下船することもあって、「ぜったいにまた再会しよう。」と強い握手を交わしました。
これこそが、スモールシップならではの人と人の距離感、Intimate ですね。
さぁ、残念だけど今夜は荷物のパックをしなければなりません。この船旅ではたくさんのすばらしい経験をし、たくさんのことを学び、たくさんの収穫を得ました。
もう、毎年この時期にこの船でこの場所のクルーズでいいじゃないか、とさえ思えるほどの船旅でした。
そして、この船旅で夏がまた好きになりました。バカンスって、すばらしい習慣だなぁと。
この視察出張は、当社横浜のスタッフやポナンの関係者、雑誌社の方など、たくさんの人たちの協力を得て実現しています。そして大変だけど連載の仕事をいただきました。私には、こういう船旅があるということを日本で紹介する義務があると思っています。
当然、しっかりと取材をする訳ですが、ある意味それは野暮なことをしている訳です。
こんないい船で夢のような寄港地を巡っているのに、仕事をするなんて。
次回、いつかまたこの船にたどり着けたら、夫婦でのんびり、写真も撮らず、ペンも取らず、純粋にお客さんとして
満喫したいと思っています。
明日、イビーサで下船します。

8/19 19:00

スペインのメノルカ島、マホンに到着しました。
マホンは、自然の港として世界で二番目の深さがあります。
港の入り口付近で30メートルもあり、美しい濃紺色。
昼まで船でのんびりして、ランチの後町へ出かけたら、全ての店が閉まっている。シエスタでした。
写真は夕方の出港シーン。
操船している横で酒盛り状態のフランス人船客、彼らはどこまでも自由人です。

8/18 10:00

いよいよスペインへやってきました。
カタロニア地方の小さな港、パラモス、今日はサルバドール ダリの美術館へ行くツアーに参加します。
日差しが白いというか、まさに空から満遍なく降り注ぐ感じ、爽快です。
美術館ではチケットを求める人で長い列が出来ています。
ダリは1904年生まれ、逝去が1989年、近年まで活動していたのですね。
絵だけでなく、オブジェや家具、ジュエリーも手がけます。
素人にも天才と思える絵もあれば理解不能なものもあり、要は自由奔放な表示者なのだと感じました。
美術館を出たら電話が、ポナンのパリのオフィスからでした。
「やぁ、Masaaki 楽しんでるか? ところでさぁ、月曜日にパリでミーティングをセッティングしたので寄ってくれよ!」
この一本の電話によって帰国便を変更することに。
参ったなぁ。
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