クルーズの旅行会社奮闘記

今までにないレジャー、クルーズを専門とする旅行会社代表のクルーズへの情熱、 クルーズの魅力、ちょっとプライベートを伝えるブログ

2012年02月

だからスモールシップなのです。5

58e05f27.jpg昨日、ル・ボレアルで南極にいらっしゃったお客様からお電話を頂戴した。絶賛されていました。昔大変な思いでたどり着いた南極にこんなに快適に辿りついて良いものか、と思うほどだったそうで。
そりゃ出来立ての新造船で、ポナンの美食フレンチを毎晩堪能してりゃ、探検船という感じではないでしょう。そして250人という定員が程好い。人と人の距離感がちょうど良い。友達が出来やすい。最近の大型船、3000人乗っていてもあまり友達は出来ない。せいぜい同じディナーテーブルの人ぐらいだ。お客様にもどんなにすごい船のハードよりも、異国のお友達が出来たことが一番の思い出という方がいらっしゃる。人は人に繋がっていることが一番うれしいのだと思う。
繋がっているひとつの証しが手紙、郵送物。私は毎日午後にポストを覘くのが好きだ。誰かが送ったものが入っていると繋がりを感じてうれしくなる。どこかからの請求書ですらうれしく感じる。(ちょっと頭おかしいか?)
昨年11月のNCLジュエル以来、船旅から遠ざかっている。そろそろうずいてきた。
3月はサガルビーだが、これは仕事と自分に言い聞かせている。3度目のサガルビーだ。今後はお客様に楽しんでいただく番だと。お客様の中には当社創業以来支えてくださってる方もいらっしゃる。本当にありがたいことです。
サガは「これ日本でやったら売れるぞ。」とかそんな次元では考えてません。今回の長崎−香港「コレクターズボヤージュ」も私にとってはひとつの作品だと思っています。売ることに縛られている諸氏が多い中、こういう古い船を追いかけている奴が一人ぐらいいたっていいじゃないですか。
人との出会い、友達作りを期待するなら、スモールシップに乗ってみて下さい。
理想は200から300人乗り、多くて500−600人乗り。
たぶん、人との出会いを越える喜びはこの世にはないと思いますよ。

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ル・レバン、ちょっと悪そうなフランス人。
この人も友達になりました。

健康をそろそろ考えねば5

8680a1da.jpg朝、近所の珈琲屋でぼんやりしていたら電話がなった。船友(フネトモ)のYさんだった。大腸がんの手術をし、昨日ご自宅へ戻られたとのこと。
まずは一安心、しばらくはご自宅で静養されるようだが、春ごろには快気祝いをセッティングしたいと思っている。
小生、今年45ですが、どこか健康のことをナメテイル。まだまだ寿命の半分、多少の暴飲暴食なんてたいしたことない、と。
しかし、最近当社のお客様と電話でやりとりしていると、”何か”を抱えている人が多くなってきた気がする。
父は、5年前に他界したが彼の最後の船旅はスタテンダムの香港〜大阪2週間だった。最後の船旅にホーランドアメリカを選ぶあたりが彼らしい。
すでに人工透析の身で、長崎、釜山、天津、大連、香港などの病院を事前に予約し、中2日〜3日ごとに各地の病院で透析を受けながら2週間を乗り切った。長崎の病院での透析は2度目らしく、「またのお越しをお待ちしております。」と言われたらしい。たいがいの患者は地元の人なので、外国船で長崎に着いて透析にやってきたということで、お医者さんもかなり驚いていたらしい。
中国や韓国で透析をしてでも、という執念はすごいとは思うが、やらずに済めばそれに越したことはない。そのために45歳の時点で何か出来ることはあるのか?とりあえず、健康診断とか検査を受けるとか、そういったことなのか。
仕事も遊びも船旅も、すべては健康の上に成り立っている。その辺の自覚が足りないことはわかっている。ただ、日々の忙しさにごまかしている。
そろそろちゃんと考えねばなぁ。

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朝から雨の横浜、気持ちを明るくする為、
ニース近郊、ビルフランシュの1枚を選ばせていただいた。

22 Days to SAGA RUBY

11bec665.jpg115日間という長い世界一周クルーズを敢行中のサガルビーは、今日ニュージーランドのベイオブアイランドに入港してます。いよいよ長崎が近くなってきました。グレートオーシャンライナー「サガルビー」はオーストラリア、インドネシア、フィリピンを経て3月12日に長崎へ辿りつきます。しかも悠然と確実に。
以前、どこかでストラディバリウスの音色を聞いたことがあります。クラシックド素人の私ですが、その音色に骨抜きにされました。
現代のクルーズがひたすら新しく大型化に向かう中、サガルビーとはどういう存在なのだろう、なぜ船齢39年の船に英国人は価値を見出すのだろう。いろいろと考えてみました。その時、ふとストラディバリウスの音色を思い出しました。
たぶん、今新品で作ったバイオリンには現代の最先端技術をもってしても、あの音色はどうしたって出せないのではないでしょうか?
それがサガルビーの存在価値なのではないだろうか、と。
今回長崎からご乗船いただくお客様、特にシングルトラベラーの方へ捧げます。
写真のシングルキャビン、小さいながらも味のあるそのキャビンはあなた様の城です。あなた様の秘密基地です。
このシングルキャビンで115日間のワールドクルーズを過ごす英国の紳士淑女が多数乗船されています。けして華美ではなくそれでいて上品に。
時計の針をオーシャンライナー華やかなりし大航海時代に戻しましょう。
じゃぁ、3月12日、長崎で会いましょう。

珈琲屋までの旅

日曜日に仕事をしなければならない、野暮なことです。
12月決算の当社は法人、個人の確定申告が重なります。
さらに、雑誌「パーフェクトボート」次号の校正など、平日の忙殺の中では出来ないことが時としてあります。
吉行淳之介だったか、煙草屋までの旅というエッセーに触れた時、「そうそう、これが言いたかったんだ。」と常日頃思っていたことをすごく的を得た表現にしてくれていてうれしかったことがある。
仕事柄なのか、時々「いつも船に乗れていいですねぇ。」と言われることがある。
実はそうでもない。確かに年に何回か幸せな船旅に出かける。しかし365日のうちの大半は、横浜の事務所で仕事をする。言わば地味な毎日が続く。
でもやっぱり気分転換もしたいし、正直遊びたい。
仕事終わりは、ほぼ毎日お湯に行く。銭湯だったり、ちょいいいお湯だったり。昨晩は、いつもと同じじゃつまらないと、初めての湯につかった。寒中の露天風呂がなかなかよかった。
毎朝、仕事前、近所の珈琲屋に出向く。みなとみらいという無機質な土地柄、新聞や週刊誌が常備された味のある喫茶店はない。仕方なくコンビニで新聞を買い、珈琲屋へ。その珈琲屋への道、わずか数十メートルを少し道を変えたり、店を変えたりする。そこにいつもと違う変化があったりする。知らないうちに新しい店がオープンしていたり。作家という独特な嗅覚を持つ吉行淳之介は、煙草屋までのわずか数十メートルにいろいろと感じ取ったのだろう。
サラリーマン時代、平凡なサラリーマンは嫌だと思い、海に近い町に住んでみようと、稲村ガ崎に数年住んでみた。とある夏、東京の会社まで行く気になれず、仕事をサボって、稲村の海岸で存分に泳いだ。次の日、思いっきり日焼けしていて、上司にすっごい怒られた。
またサラリーマン時代、そんなに長い休みも取れず、やりくりして旅に出た。
短いながらも少しでも長く旅に出たい、すると仕事終わりに成田から乗れる飛行機のことにかなり詳しくなった。
アジア各地ならユナイテッドかノースウェストの夜便、北米ならエアカナダのバンクーバー行き19時発、パリならエールフランスの22:30発、よくお世話になった。それらにぎりぎり間に合う成田エキスプレスに、よく東京駅から飛び乗った。
今、当社のお客様にも同じ現役世代の方がいて、短いクルーズに弾丸スケジュールでいらっしゃる方がいる。その気持ちがすごくわかるし、サラリーマン時代の知識(=仕事終わりに乗れる飛行機)が役に立っている。
うなるほど金があって、365日船に乗れたとして、はたして幸せか?
地味な毎日を実直に仕事して、日々の生活をやりくりして旅行代を貯めて、サラリーマンならちょっと長い休暇を取ろうものなら嫌な上司にぐちゃぐちゃ嫌味を言われながらも、やっとの思いでギャングウェイを渡る船旅にこそ、数倍の価値があるのではないだろうか?
その先には、ロイヤルカリビアンだ、ホーランドだ、セレブリティだと、超浮世離れした至極のクルーズが待っている。

仕事の現場5

0216
仕事が始まる前、近所の店でコーヒーを一杯、写真のような無機質な光景と冴えない曇り空の中、頭の中で今日一日をイメージする。
毎日、クルーズの問合せ、具体的にはお客様の希望するクルーズの料金と空き状況の問合せが届く。今日の場合、クリスタル、ユニワールド、NCL、MSC、ホーランドアメリカラインなど。
NCLやスター、日本船などは数が多いから完全にスタッフにまかせる。たまに上司が気まぐれで現場の仕事に手を出すと、だいたいは失敗するものだ。
お問合せに対して、各船会社のオンラインシステムで状況を調べて、最適な提案を見つけ出す。その間ずっとパソコンに向かう。あいにく部屋がない。そんなとき「あいにく、、、、。」といった回答では誰でも出来る。回答を返すのが仕事ではない。実現することが仕事。代替案を探す。その時に、どれだけ知識の引き出しを持っているかが勝負の分かれ道。部屋があればあったで、デッキプランと格闘して最適な位置を確保する。ベッドの形状、食事の時間、テーブルサイズ、その他、お客様の要望をシステムに盛り込んでゆく。
船旅のセールスの現場は、オンラインシステムと格闘する無機質な現場でもある。
「おれはデイトレーダーか?」と思うときがある。
近頃、医者に行っても、医者は患者の症状を聞くと、やはりパソコンに向かって、最適な薬を選んでいるだけだ。
しかし我々は、楽しみ、FUNを売っている仕事、無機質な作業の向こうに、「さぁ、船旅に行くぞ。」というお客様のFUNが待っている。
お客様に気付かれようが気づかれまいが、最適な提案にベストを尽くす。どこまでも深く入り込んで最高の1部屋を引っ張り出してくる。そこには絶対の自信がある。
ただし、前々から感じていたことなのだが、私は船のことしかわからない。
ややもすれば一般常識も欠落している。
群馬は東北自動車道だと思ってた。(関西人はそんなもんじゃないのか?)
さぁ、仕事、仕事。40代はひたすら仕事だ

38 Days to SAGA RUBY5

1af68aa2.jpg昨夜、サガルビー船上と交信しました。
サガルビーは、南米ペルーを出て5日間の終日航海日の真っ只中、暖かく穏かな南太平洋航海中、明日4日イースター島に定刻どおり入港予定とのことです。
キャプテン、スティーブ・アンガーヴのブログもご覧下さい。
http://travel.saga.co.uk/holidays/ocean-cruises/saga-ruby/captains-blog.aspx
今日、ご紹介するのはメインダイニングの風景、写真は朝食時。
写真の男は、マノーロ、フィリピン人クルーで頭脳明晰。4テーブルぐらいの船客の食後のお茶の好みなど、初日でインプットしてしまう。
一昨年、初めてサガルビーに乗り、サウザンプトンから大西洋のマデイラ諸島まで乗船したときに彼が担当ウェイターでした。そして昨年8月、ドーバーからアイスランドまで乗ったときも、やっぱり彼が現れて日本人取材陣を担当してくれました。
そんな縁から、長崎で乗船したら、なんだか彼がまた表れるような気がしているのです。
船の朝食、みなさんはどっちへ行きますか?
ビュッフェですか?
メインダイニングですか?
ビュッフェは好きなものを自分で取って(サガは入れてくれます)食べる気楽さがありますね。
でも、メインダイニングに行けば、ちょっと手の込んだメニューが食べられますよね。
サガルビーは、メインでの朝食が楽しいです。
おすすめはビーフステーキ。朝からステーキ、けっこうイケますよ。
そのほかにイギリス船社らしい、ヘリング。ニシンです。
一方、ビュッフェは船尾のプールデッキに繋がってますから、天気がよければ
外で朝食もいただけます。
ビュッフェで感じるのは、イギリス人船客のマナーのよさ。自分が食べれる量を摂り、きれいに食べていらっしゃる。
ぜひ、この船ではゆったりと朝食をお召し上がり下さい。
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