最近、マーキュリートラベルの仕事はサガ、ポナン、シードリーム、アマデアなど船社代理店の会社と
言われることが多いのですが、元々はクルーズの本場アメリカのエージェントをビジネスモデルとした
クルーズ専門の旅行会社。それは今でも大切な仕事であります。
先日、ホーランドアメリカラインへ3年ぶりに乗船の機会を得ました。
フォーレンダム。
非常に完成度の高い、本物の船。
140年の歴史。客船の造り方を知り尽くした老舗らしい船。
特筆すべきはデッキ5。アトリウムにはジャズが流れるオーシャンバー、そこからショップ、スポーツバー、
ピアノバー、宝石店、エクスプローラーラウンジを経てメインダイニングへのストリートは、まさに夢の空間。
今、とかく小さい船ほどクルーズ料金が高くなる中、最もリーズナブルに6万トンクラスに乗れるのがこの会社。
他社の同じサイズの船となれば、クリスタルセレニティ、リージェントなどラグジュアリー船ですから。
試乗したコースは、横浜−バンクーバーの前半4日間。なんと食材はかなり日本で調達。ホテルマネージャー曰く、
調達コストは普段の3倍。でも日本の食材なら安心できますよね。
ピナクルグリルというスペシャリティ。
わずか数十ドルのチャージで、東京で2万円はするであろうステーキがいただけます。
キャビン、生花の一輪ざしがあって、スタンダードキャビンでもバスタブがあって(セレニティとほぼ同じ大きさ)。
結局、3年前と何も変わっていない。何も悪くなっていない。すごくホッとしました。
昨今の大型船、悪くなることはあっても良くなることは皆無、そんな気がしてならない中、
とてもとても安心しました。
シニアのリタイアされた方が増えつつある日本、クルーズのちょっと上級者は、HALクラスの船の2週間ぐらいの
船旅をよくお選びになります。
HALならキャビンも広々、アットホーム感もある。サービスも丁寧。船は落ち着けるインテリア。
元来この会社はロングクルーズを得意とする会社ですから、それは快適に過ごせることでしょう。
 私の幼少期、港神戸を訪れる船はP&Oかホーランドアメリカラインが主流でした。
幸運にも訪れた先代ロッテルダムや先代スタテンダムの船内は、信じられないほどに豪華。
(当時の日本船との差は今の比じゃなかった。)
ビュッフェに並ぶ、とくに子供だからデザート、ケーキに目が行き、まばゆいほどに照りのあるピーチパイなど、
羨望の的でした。そしてアメリカ人はなぜおばあさんが真っ赤な服を着るの?、若い女性がベージュなどを着るの?と不思議に思い、見ていました。
初めてホーランドアメリカラインに乗船できたのは2001年アラスカでした。
ザーンダム。最初は変な名前の船だなぁと思いました。当時は革張りのチケットケース、ノーチップでした。
2009年ごろでしょうか、キュナードを皮切りにEチケットになったとき、これがカーニバルグループのビジネス、
と認識しました。
 バンクーバーでの乗船日、ギャングウェイを渡るとき、
「ホントに俺はホーランドアメリカラインに乗れるのか? ホントにこの船は動いてくれるのか?」
と信じられないほどでした。何しろ40年前は外国船は遠い遠い存在でしたから。
今、ホーランドアメリカラインで普通にクルーズを楽しめる皆さんはとても幸せです。
日本発着、こんな時代が来るとは想像できませんでした。
 私はホーランドアメリカラインが好きだからサガクルーズが好きなのだと思います。
一流の船とは? 譲れないものは何か?
そのすべてはホーランドアメリカラインから教わりました。
自身の休暇として、今年11月16日発、フォーレンダムのメルボルン〜シドニー6泊に予約を入れました。
普通にお金を払ってチケットを買ってお客さんとして乗る、これほど幸せなことはありません。
 実はこの船がいざなう場所ならどこでも良かった、カリブ海でもアラスカでもどこでも良かった。
あのエレガントな洋上にたどり着けるなら、どこでもよかった。
それが、ホーランドアメリカラインなら。



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