f3bbd03d.jpg前回に引き続き、ラグジュアリーシップのお話を。
では、現代のラグジュアリーシップとはどんなものなのか?
船自体は、現代の船だから、特別豪華な材質を使っていたりということはない。
では、なぜ1週間で5000ドルもするクルーズが存在するのか?
それは、ソフト面にある。
例えば、シルバーシーを考えてみる。乗船時にシャンペンのフルボトルが部屋に届けられる。ランチ、ディナーの多彩なワイン、ビールなどアルコールはフリー。
プールサイドのバーで、ビール・カクテル頼んでもフリー。ソフトドリンクは当然フリー、メインダイニングでの3色、ビュッフェ、アウトサイドのグリルのハンバーガーなどもフリー。ノーチップ制。とにかく乗ってからお金がかからない。
唯一、ハード面では、部屋が広い、つくりが贅沢。バスルームは船の上なのに大理石で2人用キャビンにはシンクが2つある。ふかふかのバスタオル、ローブが毎日2回のベッドメーキングにより補充され、ベッドもアメリカのホテルのような薄い毛布ではなく、日本人でも違和感のないふわふわのふとん、上質なリネン。
あまりにも部屋の居心地がいいからなのか、けっこう船客が乗っていても、パブリックスペースが、混み合うことはまずない。
ルームサービスでは、和朝食を頼むこともできる。日本人アテンダントが乗船のときなど、丁寧な日本語の情報が届けられる。私が「ここがラグジュアリーなんだなぁ」といちばん実感したのは、午後のラウンジでオレンジジュースを頼んだとき。
もちろんフリーだが、まずコースターを丁寧に置き、カクカクッとしたクラブの水割りとかに使いそうな氷のグラスに、果汁入りの100%オレンジジュース。ご丁寧にストローまで。 いわゆる日本のホテル並みの繊細さがその一杯のオレンジジュースに集約されていた。 とにかくラグジュアリークルーズには、その魅力の虜にしようとする甘い罠がいくつも仕掛けられていると思った方がいい。 〜続く〜