先日、スタークルーズが傘下のノルウェージャンクルーズラインの株式を
50%手放したとの報道。
”えっ”と思った反面、”やっぱり”とも。
今から数年前、ノルウェージャンクルーズラインの買収を巡っては、
カーニバルクルーズラインとスタークルーズが熾烈な争奪戦を繰り広げた。
最終的には為替が有利に働いてスタークルーズが落札したとか。
私は、アメリカの旅行会社の方に親交のある人がけっこういるのですが、みな一様
に「できればカーニバルに買ってほしかった」と言っていた。
ノルウェージャンクルーズラインは今年40周年の老舗。カリブ海クルーズの
パイオニア。それだけにこの会社に愛着のある人が多いのだ。
そのノルウェージャンクルーズライン(以下NCL)がアジアの会社に買われてゆく。
その気持ちは少し理解できる。でも当時業績があまりよくなかったNCLに潤沢な
資金が流れて、船体の大型化が出来ればそれはとても良いこと、いやぜったいに
やらなければアメリカでは生き残れないと思っていた。
事実、スタークルーズの資金でNCLは9万トンクラスを連続して建造、今15万トン
も発注している。
スタークルーズは名門船会社を手中に収め、スタークルーズの価値も高まったのでは
ないだろうか? なのに、今なぜ1200億円で50%を手放すのか?
「たしか15万トンは2席発注していなかったっけ?」
「その建造費に充当?」 いろいろと勘ぐってしまう。
今のNCLは、フリースタイルクルージングという独自のコンセプトがアメリカでも
大ヒットしていて、業績は鰻上り。かつての名門に輝きが戻りつつある。
その栄華がいつまでも続くことを強く願うばかりである。