7b495178.jpg5日目、ボイジャーはナポリへ入港しました。
ナポリは、4年前にMSCリリカで訪れたことがあり、とても楽しみにしていました。今回のクルーズは地中海クルーズとしては最終航海でオフシーズンにさしかかる季節のため、クルーズ客船に出会うことが少なかったのですが、ナポリに入港すると、対岸にはMSCムジカが停泊していました。もちろん初めて見たのですが、雑誌の写真で見るよりもずっとかっこいい船。バルコニーキャビンがたくさんあって、最上階のプールサイドには大きなテレビ(すみません、表現がまずくて。。。)プリンセスで言うところの「星空の下で映画鑑賞を」というやつですね。
そして、昼過ぎにはコスタヨーロッパ(元ホーランドアメリカラインのウェステルダム)が入港、ボイジャーをあわせて大型船3隻が揃いました。
ナポリ、昔からの港町。独特の哀愁を感じます。港から市街地のメイン通りを歩いていると、MSCのオフィスを発見、そう、MSCはここナポリの船会社でした。実は今回のクルーズ、やぼな話なのですが、仕事柄毎日メールはチェックしなければならなくて、ノートPCを持参したのですが、電源ケーブルを忘れてくると始末、本体のバッテリーも尽きて、これはまずい、ということでナポリの街で私のノートPC用の電源コード探しからスタート。しかしどこから手をつけていいかもわからない。とりあえず手がかりを探すべく街を歩く。1時間ぐらいは歩いただろうか。とある広場のお店の古ぼけたショーウィンドウ。パソコンのキーボードのようなものを発見。ピンとひらめいて、そのお店の方向へ。すると小さなコピー屋さんだった。身振り手振りで事情を説明すると、それならここへ行きなさいと、あるお店の住所をメモ用紙に書いてくれた。本当にここに行けば、私のPC用の電源コードがあるのだろうか? とにかくそのメモを頼りに、いろんな人に道を尋ねながらその店を訪ねる。この時点ではそのお店が何屋さんかもわからない状態。歩くこと1時間、その店は確かに存在した。
そこは、秋葉原にあるような電子部品の専門店だった。”あのコピー屋のおじさん、すごいっ”これは期待が持てた。
勇んで中に入り、店員のあんちゃんに自分のPCを見せ、この電源コードが欲しいと伝えた。いったん奥に引っ込んだあんちゃんは、すぐに電源コードと変圧器を持ってきた。私のPCに差込む。電源のオレンジのランプが点灯。電源をONにすると元気よく私のPCは起動しはじめた。もう泣けてきた。。。 知らない街を何の手がかりもなく、見つかる確証もなく、たださまよい歩いて、今ちゃんと電源コードを発見できた。人間、見かけほど弱くはないものだ。なせばなる。こんな変な出来事で、私はナポリが忘れられない街になってしまった。私は思わず、あのコピー屋さんのおじさんにお礼を言いに行き、チップを渡そうとしたが、それは受け取ってくれなかった。彼はお客さんが持ってきた楽譜をコピーしていた。コピー屋さんという仕事が成り立つことも新鮮。(当然、ヤマダ電機などない。ほとんどの業種が個人商店のような街、国)
コピー屋さんにお礼を言いに行く途中、妻と街中で出会った。のんきにショッピングをしていた。バールに入って、”おれはこんなに大変だったんだ”と一気にまくし立てた。反応は薄かった。。。
ナポリの皆さん、本当にありがとう。俺にはフィレンツェやミラノみたいな上品な
街より、ちょっと騒々しい活気あるナポリが合っている。
イタリア最高の街、それはぜったいにナポリです。 (続く)