ab3d95b4.jpg10月10日サウザンプトン発のQE2への乗船を決断しました。もう10年近くこの船に敬意を表し販売に携わってきましたが、自身の乗船はなかなかかなわず、もたもたしているうちに引退の報道。やはり乗らずにはいられません。
私は40歳ですが、そのうちの30年ぐらいは、世界最大の客船の称号は、QE2とフランス(後のNCLノルウェー)が競っていた時代でした。だから私にとっても永遠のNO1,NO2はQE2とノルウェー(どっちがNO.1でもNO.2でもかまわない)なのです。ノルウェーは2000年の東カリブ海クルーズで夢を果たしました。一昨年引退しましたが、乗ったことで納得できる部分があります。QE2、乗らずに引退してしまっては一生の後悔となることでしょう。40歳のQE2。キャビンの快適さなど、現代の船に勝てるはずがありません。しかし幾度かの大掛かりな階層を経て、今なおパブリックスペースなどはしっかりとメンテナンスがなされています。工法にも目をみはるものがあります。このような船が二度と出現するはずもありません。数年前、横浜で訪れたとき、キャビンのドアの下のほうには無数の傷がありました。スーツケースが40年間ガチガチと当たって出来た傷でしょうか。迷路のようなわかりにくい船内。その時代の船の”匂い”がします。それでもよく輝きを保っているなぁと感心しました。(ノルウェーはキャビンの通路、スプリンクラーの配管がむき出しでした)
自分の贔屓のスターやミュージシャンが確実に年を取ってゆくように船も年を取り、引退してゆきます。そのときQE2のように大騒ぎしてくれる船がこの先どれだけ現れるでしょうか?
名船である絶対の条件、それは”オンリーワン”であることだと思っています。その時点で現代の船の大半が脱落してしまいます。そして2つめの条件、”外観が美しいこと”。これも現代ではかなりハードルの高い条件ではないでしょうか?