クルーズの旅行会社奮闘記

今までにないレジャー、クルーズを専門とする旅行会社代表のクルーズへの情熱、 クルーズの魅力、ちょっとプライベートを伝えるブログ

客船考

時計の針は戻らない。

bb12aedc.jpg大学生の頃、親父に言われた。
「おまえ、毎日暇なんやったら、キャンベラでも乗ってこいよ。」
当時、船に対する興味から全然離れていたので、その言われたことに特に興味を示すこともなかった。
たしか、かなり安い料金でシドニーから神戸ぐらいに乗れたと記憶している。
今思えば大失敗である。大学の後半なんてほとんど学校にも行かない。毎日日曜日状態。そして船はP&Oキャンベラなのに。
その教訓から憧れは憧れで終わらせない、何とかして乗るのだ、と心に決めた。
だから初めてのカリブ海はノルウェーだった。
QE2も引退直前、土壇場で間に合った。
旧ロッテルダムは間に合わなかった。
船は、古い船から乗るべし。

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Miami

クルーズ船の華、フェリーの哀愁

f0077d68.JPGそもそもクルーズ船とフェリーを同じ土俵で論じては話にならない。
まったく別の乗り物である。
仕事柄、海外のクルーズ船、カジュアルからラグジュアリーまで色々乗るが、それでもフェリーに乗りたくなることがある。それはなぜか?
フェリーには独特な哀愁があります。
フェリーに乗って何か楽しい時間を期待するというよりは、トラック輸送のドライバー、帰省する人、移動の手段としている人など、乗っている人の生活が見え隠れします。
長距離トラックのドライバーにはうれしい休息のひと時。仲間でビールを片手に盛り上がっているのがなんとも楽しそう。
瀬戸内海の夕日を眺めながら、文庫本を読んでる人、携帯をいじってる最近の若い人。
普通の乗船客のためのカフェテリアの食事には、「うるめいわし」、「イカの丸焼き」、「刺身」、「あおさうどん」など哀愁たっぷりのメニューも用意されている。
これをつまみに一杯やるのもいい。
今回は、前回のおれんじ8もご一緒したYさんと大阪から乗船、四国・東予からは、以前広告などでお世話になったTさんも合流。深夜まで談笑。あっという間に2時になっていた。
日本海を走る大型フェリーにはプライベートバルコニー付キャビンなどもあって、そういったクルーズ性をフェリーに探すのも楽しいが、フェリーにはフェリーの哀愁があって、それに浸るのがいちばん心地いいと私は思うのです。
大風呂もあり、部屋にはゆかたもあって、至れり尽くせり。
フェリーの旅は、普段着の船旅といったところでしょうか。

オーシャニック

ピースボートの船が先日横浜大桟橋に入港しました。
この船は、今は存在しませんがホームラインという船会社の「オーシャニック」という名前で就航した昔の船ファン憧れの1隻でした。
ピースボートになろうとも外観は変わらず、オーシャニック時代はニューヨークやマイアミ基点の船だったので、まさか日本でこの船を見れる時代が来るとは思ってもみなかったのです。
船首部分が少し独特な丸みがあって、それがこの船の特徴。30年ぐらい前、沖縄航路のクイーンコーラル2というフェリーがあったのですが、その船の船首も丸みがあって、これはオーシャニックのデザインを真似ているのか?と思いました。
先日、船舶史を研究されてる方とお話する機会がありました。
その方は、このピースボートの見学会に、当時のオーシャニック時代のデッキプランを持参して参加されたそうです。当時は船首部分にすばらしいフレンチレストランがあったらしいのですが、そこは無残にも居酒屋に改装されていたとのこと。ピースボート仕様ということでしょうか。
ホームラインには、もう1隻「アトランティック」という船がありました。
この船は、MSCクルーズで「メロディー」として今も活躍しています。
あの頃、すべての船がオンリーワンの船型で個性があってお国柄が強く出ていました。

雑誌「クルーズ」5月号熟読中5

新しい雑誌「クルーズ」が届き、現在熟読中であります。今回は、すこしクルーズ上級者向きの記事が多いように感じました。その中でもウィンドスターの記事にはとてもひきつけられました。環境問題、エネルギー問題が叫ばれる中、ウィンドスターは帆船なのですが、本当に帆の力を90%も使って航行することがあるとのこと。すばらしいことですね。昔とまったく変わらない原理で船が進む、それだけで浪漫を感じます。超大型客船が毎日とてつもない燃料を使っているクルーズ船、このままで大丈夫なのだろうかと最近考えることがあります。いや、このままでいいはずがないと思うのです。ソーラー技術や、風の力、大いに利用すべきです。
次に目に留まった記事、MSCポエジア。船内の写真がたくさん掲載されていますが、その色使いが絶妙。赤を基調としたダイニングなどすばらしい!!このムジカから始まるMSCのシリーズは一度乗船してみたくなりました。今世界のクルーズ会社は超大手3社に大半が集約され、昨今の新造船は同じグループだと形などがとても類似している場合が多いのですが、MSCはイタリアの独立系だから、他のどの船にも似ていない。そしてセンスがよく、今とても個性的な存在といえるでしょう。
そして次に目に留まったのが、飛鳥兇ニュージーランドでクリスタルセレニティと出会って、お互いの船首部分がぎりぎりまで接近するという離れ業。これ、感動しちゃいますよーー。郵船もすごい!クリスタルもすごい! これ実際に見た人、幸せな方です。
詳細は、出版社「海事プレス」のサイトをご覧ください。
http://www.cruise-mag.com/

アムステルダムに出会える10月5

アムステルダムとは、ホーランドアメリカラインの客船ですね。
フラッグシップ、62000トン、10月いよいよ来日です。
ご乗船を検討されるお客様の内覧会の準備も終わりあとはアムステルダムの
来航を待つのみ。
10/4 横浜港大桟橋
10/6 神戸(予想ではポートターミナル)

いい船ほどロングクルーズに配船される傾向がどの会社もあるのですが、
ホーランドアメリカは、大体が長いクルーズが多い。
最短が、アラスカ、カリブ海の7泊。
ヨーロッパ、南米などは2週間以上はザラ、30日以上で南極、黒海、アフリカ
など、もう当たり前のとこは行きつくした人が行くようなコースもたくさんある。
特にホーランドの中でもグレードの高いアムステルダムなど年に2回100日ぐらい
のロングクルーズを行う。今回は、環太平洋ロングクルーズの途中、日本に寄る。

外観を見るだけでも気品が感じられます。ぜひ皆さんもご覧になってください。

そして、10/6は飛鳥2の神戸発宿毛クルーズ、ということは
アムステルダムと2隻が神戸に集うわけですね。
10/8は、飛鳥2の神戸−博多クルーズの出港日。
お客様のお見送り、お出迎えもあり、 10/6から10/8は神戸出張。
港にいらっしゃるご予定がありましたら、ぜひお声をおかけください。

本音のところ、10/8の飛鳥2、乗りたかったなぁ。。。。

久しぶりのにっぽん丸5

昨日は、横浜に停泊中のにっぽん丸を訪れる機会がありました。
来年の世界一周クルーズへご参加されるお客様の見学会に同行させていただきました。
お一人様のためのプライベート見学会という、とても贅沢な時間に、お客様もじっくりキャビンから公室まで見学することが出来ました。
雑誌で見ていたメインダイニング、実際に見てとても好感が持てました。
少しメリハリのある配色、柱や絨毯、椅子のファブリックなど、品があってそして
和のテイストも織り込まれており、日本船としての個性を感じました。
20000トン、300名での世界一周。とても贅沢な船旅ですね。
今、船旅は小さな船であるほど贅沢な時代です。にっぽん丸も現代では
小さな客船ですが、パブリックスペースなど、一通り見て回って思ったのは
「じゅうぶんじゃないかなぁ。」ということです。
というのは、10万トンオーバーの客船でバーが10箇所以上あっても、結局居心地の良いバーが1つでもあればそれでいい、と感じたことがかつてありました。
それと、20000トン、全長166mというサイズがなぜかホッとするのです。
きっとすべてを掌握できるからでしょう。
世界一周101泊の間、2回と同じメニューは出さないとのこと。美食で名を売る
にっぽん丸のプライドですね。もちろん和食も時々出ることでしょう。
50日ぐらい過ぎて、インド洋かヨーロッパなどで、もし「かつおのたたき定食」
とか出てきたら、僕なんかほろっとくるかも知れません。

スタークルーズの考え

先日、スタークルーズが傘下のノルウェージャンクルーズラインの株式を
50%手放したとの報道。
”えっ”と思った反面、”やっぱり”とも。
今から数年前、ノルウェージャンクルーズラインの買収を巡っては、
カーニバルクルーズラインとスタークルーズが熾烈な争奪戦を繰り広げた。
最終的には為替が有利に働いてスタークルーズが落札したとか。
私は、アメリカの旅行会社の方に親交のある人がけっこういるのですが、みな一様
に「できればカーニバルに買ってほしかった」と言っていた。
ノルウェージャンクルーズラインは今年40周年の老舗。カリブ海クルーズの
パイオニア。それだけにこの会社に愛着のある人が多いのだ。
そのノルウェージャンクルーズライン(以下NCL)がアジアの会社に買われてゆく。
その気持ちは少し理解できる。でも当時業績があまりよくなかったNCLに潤沢な
資金が流れて、船体の大型化が出来ればそれはとても良いこと、いやぜったいに
やらなければアメリカでは生き残れないと思っていた。
事実、スタークルーズの資金でNCLは9万トンクラスを連続して建造、今15万トン
も発注している。
スタークルーズは名門船会社を手中に収め、スタークルーズの価値も高まったのでは
ないだろうか? なのに、今なぜ1200億円で50%を手放すのか?
「たしか15万トンは2席発注していなかったっけ?」
「その建造費に充当?」 いろいろと勘ぐってしまう。
今のNCLは、フリースタイルクルージングという独自のコンセプトがアメリカでも
大ヒットしていて、業績は鰻上り。かつての名門に輝きが戻りつつある。
その栄華がいつまでも続くことを強く願うばかりである。

”豪華客船”と ”○○号”5

日本海事新聞という業界紙があるのだが、先週のクルーズ欄、「豪華客船」というフレーズはそろそろやめませんか?という記事があった。記者の沖田さんの視点はとても的を得ている。
もうずいぶん前から言われてることだが、売る側からすると、このフレーズしか浮かばないのではないだろうか?
このフレーズのおかげで、クルーズは高い、金持ちのレジャーなんて、今でも信じている人がたくさんいます。もう少し考えて、カジュアル、プレミアム、ラグジュアリーといったクラスの名前を使い分けて使用するとか、考えたほうがいいと思います。それと私個人的には「○○号で行く、、、、」と船名に号をつけるのもやめたほうがいいと思います。船名は言いっぱなしがかっこいいと思うのです。
クイーンエリザベス2世号 → クイーンエリザベス2、QE2
スタープリンセス号 → スタープリンセス
ってな感じで。
私は、飛鳥兇砲蓮◆廟こι現燹飛鳥供匹箸茲使います。
それは世界の船と張り合えるグレードの船なんですよ、ということをアピールしたいのですね。
とにかく、売る側にいろんな意味でセンスの問われる時代となってきそうですね。

カーニバルという会社5

カーニバルクルーズライン。言わずと知れた世界最大のクルーズ会社ですね。
でも、今私の会社では、ウェブでも掲載していないのです。
いろいろと理由はあるのですが、主だった理由は、
・クルーズコース、期間などがロイヤルカリビアンとかぶってること。
 だったらどちらか1社でいいのでは、ということ。
・”動くラスベガス”のようなインテリア。日本人がイメージするクルーズと
 合致しているのか?
などです。
最近、お客様のご依頼でカーニバルの予約手配をしたのですが、そういえば、
私自身、海外でのクルーズ経験は実はカーニバルから始まったのでした。
ニューヨークから出港するカーニバルトライアンフだったのですが、乗船してみて
その電飾ギラギラのアトリウムに唖然。私の知っている客船とはまったくかけ離れた
ものでした。ダイニングも電飾チカチカ、ウェイターは踊りまくる。落ち着かない。
しかしその印象がだんだんと変わってきたのです。最初はクレイジーと思っていた
インテリアもなぜか馴染んできて、そして食事がけっこういけました。ショーは、
10万トンの大型船だから、ステージも大きく迫力あってかなりよかった。
最終日の夜、アーケードのようなところを歩いているとすべてのバー、ラウンジから
歌声が聞こえてくる。なんか思わず楽しくなりました。
もう8年ぐらい前のことなのですが、今もう一度この会社のこと、考えてみようか
という気分であります。クルーズ=リゾートとするならば、船のインテリアは、
ロイヤルカリビアンが合っていると思う。しかしカーニバルはアメリカンスタイルの
クルーズとしての強烈な個性がある。これも面白いかもしれない。。。
実利面で言うと、カーニバルのキャビン、平均的に広いんですよね。
私自身、トライアンフ以来ご無沙汰なのですが、最近カーニバルを再勉強中。
ロサンゼルスやマイアミなどから3泊、4泊もたくさんあって乗れる可能性のある
クルーズがけっこうある。
昨年出張でロサンゼルスに行ったときのこと、ロングビーチの客船ターミナルに
カーニバルプライドが停泊していたのですが、隣に係留しているクイーンメリー
よりも大きかったのが、少しショックでした。そういう気持ちってありません?
でもカーニバルプライドって88000トンだもんなぁ。大きくって当たり前だよ
なぁと。オールド客船ファンとしてはクイーンメリーの横にそれ以上でかい船を
持ってくるなっ!っていう気持ちがあるんですね。
ちなみにこのカーニバルプライド、有料のステーキハウスがあります。
おそらくメインダイニングでも肉は出ると思うのですが、さらに有料でステーキを
出す、というこの”こってり感”、アメリカを感じます。
日本なら”寿司”ですよね。
飛鳥兇陵料レストランがステーキハウスはありえないでしょ?

クラシックな船に乗ってみたい5

毎年、新造船が就航する一方、古い船が一線から退いてゆく。
オールド客船ファンとしては、それらの船に辿り着けなかったことが、
時に残念でならないことがあるります。
私のこの40年のうち、30年ぐらいは世界最大の称号は、QE2とフランスが
競っていました。フランスはNCLノルウェーとなり、2000年にカリブ海クルーズ
に乗船し、夢を果たしました。もう一方のQE2、未だ夢かなわず。
それなのに来年で引退。後先考えず来年の大西洋横断を予約しました。
私の中ではこの二隻が永遠のNO.1、NO.2なのです。
ちょっと最近の話、気になっていた船がすべてイギリス船社に行くことが多いです。
ノルウェージャンクラウンは、船体延長工事を経てフレッドオールセンという会社へ。
セレブリティのゼニスは、RCI傘下のヨーロッパの会社へ。
カロニア(ビスタフィヨルド)は、サガホリティ(イギリス)へ。
ノールダムは、トムソンクルーズ(英国)へ。
でもその気になれば、動いているのだから乗ることができます。

船内のインテリア、工法など、現代ではコストがかかりすぎてやらないようなつくり
だったり、壁面の材質などが本物志向だったり、そして往年の客船には現代の
船にはない風格のようなものが感じられます。
また、30年ぐらいの船齢でも改装すれば見事に甦ることがあります。
昔高級船社として一世を風靡したロイヤルバイキングラインの船が、3席のうち
2隻が英国のフレッドオールセンに集まっています。
その前にスタークルーズで運行されてた時に乗ったことがあるのですが、
その古びた感じに「面影ないなぁ、もう駄目だなぁ。」と思ったのですが、
今や、素晴らしいインテリアで完全に生き返りました。
古い船を大切にそして魅力的によみがえらせるのは英国人の得意技なのでしょうか?
そして何より、外観が美しい。すべての船がオンリーワンのデザイン。
そんな船が時折日本にもやってきます。
ぜひ、現代の客船と見比べてみてください。その老練なる風格が感じ取れることでしょう。
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